カイジの人間性が溢れて噴水エピソード

コンビニで働いていたカイジと佐原は、
スターサイドホテルというツインタワーの高層ビルに招かれる。

そこで、行われるのは招待者が賭博をするのではなく、
見物客の前でビルとビルの間を渡っていく鉄骨渡り。

帝愛グループが考えそうな悪趣味なレース。
その名も人間競馬。

実は筆者が、連載当時ヤングマガジンで読んだ最初のシーンはここからだった。
なんで、こんなことをやっているのか疑問に思いつつ読んでいた。

ゼッケンを貼られた招待者は、
それぞれレート張られ、エスポワールを見事生還したカイジのレートは名馬並み。

中山というヤクザ、エスポワールのときにもいた石田も交え、
2回に分けてレースは行われる。

この鉄骨先へ行くほど幅が狭くなり、
渡りにくくなっている。

普通、造船などの作業員でも命綱をつけるのだが、
そんなものはなし。

カイジ史上最も異常なレース

そのうち見物客からは、怒号が飛ぶ。

「押せ!押せ!!」

そう、前を渡る者を落として先へ進めば一着がとれる。

カイジもその雰囲気にのまれ、
一度は、前の者を押すことを考える。

しかし、いわれのない涙があふれてきて絶叫する。

「俺は、押さない!」

結局優位なのは、一番後ろから渡って来たものだった。
大半の者は落下重傷し、
カイジらも手をついて失格。

しかし、帝愛はもう一回彼らにチャンスを与える。

70メートル近いもっと高い鉄骨を渡る死のレース。
見物のお歴々も今度は、賭けることなく、
ただ見物するというハイグレードな人達。

注意すべきは、鉄骨に死なない程度の高圧電流が流れているということだ。

手をついたが、最後ショックで落下する者が続出。

エスポワールでカイジを裏切った安藤も落下してしまう。

この異常な状況に中山は安藤の亡霊が見えてしまう。
落下したら確実に死ぬのだ。

カイジは、利根川に「こんなもん中止だ!電流を切れ!」と訴える。

石田は、最後にカイジに現金引換券を託し
「息子にこの金を払ってくれ」と言い残し無言で落下する。

結局残ったのはカイジと佐原。

佐原が一着で渡り切るが、そこにも帝愛の罠があった。

空気圧の違う窓を開けて風圧でとばされてしまうのだ。
カイジ以外全員が死亡。

カイジは、横に幽かに見えるガラスの階段を渡ってビルに辿りつく。
しかし利根川は「途中で中止を叫んだ時点で失格だ」と罵る。

帝愛会長兵頭もカイジの魅力に気付く

帝愛会長兵藤はカイジの気骨に興味を示し、
利根川との一騎打ちを提案する。

それが、Eカードといわれるゲームだ。

カイジの背中を借金返済の為に死んでいった仲間たちの十字架が重くのしかかる。

帝愛の事だから、落下死も事故死と見せかけ裏の処理をしているのだろう。
遠藤をきっかけに関わりを持ったカイジも徐々に帝愛グループに、
執念の怒りを燃やしはじめる。

余程のギャンブルジャンキーでもここまではハマり込まないだろうが、
カイジの人間像が(何回も得体の知れない涙が溢れ出るなど)浮き彫りにされていく。

ここがカイジという人間の一つの魅力になっている。

どんなに裏切られても仲間を大切に思うカイジの人間性。
そこで話は、利根川とのEカードへと話が進んでいく。

ここからは、またカードゲームの世界へと誘われていくカイジ。

利根川の無残な落下者を多数だした陰惨さに憎しみを感じながら。

次回は、そのEカード編を解き明かしていこう。



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