カイジがこれほどまでに支持される理由を考察で紐解く

福本伸行著のヒット作「カイジ」
原作では「賭博黙示録」賭博破戒録」「賭博堕天録」とシリーズ化し、
実写映画化もされたほど人気がある。

福本氏は、その徹底したギャンブルにこだわったストーリー展開で、
読者の心を鷲掴みにした。

アニメ「カイジ」では一貫して、
「逆転無頼カイジ」として「ベルセルク」や「はじめの一歩」などのVapが制作し、
クオリティーの高い作品に仕上がっている。

ナレーターは「エヴァンゲリオン」碇ゲンドウ役、
(最近では銀魂のほうが有名?)の立木文彦さんが担当。

そして、その効果音。

「ざわ、ざわ」である。

最近のアニメ制作スタッフのアイディアには驚かされる。
作中の効果音を音声にして「ざわざわ」と挿入する。

最近ではDavid productinが難しいとされていた、
「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメ化にこぎつけた。

こちらは、漫画の効果音の文字を立体的なロゴにして動かし、
「ズキューーーーーン」「ドララララララ」などの文字を踊らせ、
絵に描きこむという手法を編み出している。

どちらにしても「カイジ」の「ざわざわ」は、
もはや、流行語にもなった。

カイジの特徴

さて、福本氏のキャラクターといえば、
カイジのカギ鼻だ。(伊藤開示という立派な名前があるのだが)

ナレーション風にいうと「鼻!鼻!圧倒的、鼻ぁァ!!」である。
(作中の佐原や別作品の「アカギ」などもカギ鼻)

人間の鼻というのは男性器の象徴。
また、そのひとのプライドを表すのだが、
カイジのそれは、まずそこが際立っていて、見るものに強烈な印象を与えている。

ことごとく、登場人物のほとんどの鼻が特徴的だなと、
思っているのは筆者だけであろうか?

そして、もうひとつカイジの髪型。
後ろ髪が伸びている。

人間の頭髪は後頭部の方が伸びるのが早く、
「この男、散髪にもいかず賭博の事しか頭にないな」という説得力を持たせている。

天性の賭博師「伊藤開示」は、そういう男である。

カイジと言えばナレーション

話の骨格は、帝愛グループとのやりとりなのだが、
単純なサクセスストーリーではない。

帝愛グループの理不尽かつ非情な借金救済計画。

この様々な賭博のメソッドをナレーションが、
語りを挿れるところも独特の世界観を醸し出す。

それは、執拗なまでに言葉に危機感を持たし、
「おどし」とも、取れる語りにしているところ。

これも原作に忠実なのだが、
ギャンブルの中では重要なシーンでの

「落下!」

「非情!」

「圧倒的〇〇!!」

という表現が、もっともらしく語られることで話しに重厚味が増す。

この点が、カイジルーティーンも、ONE&ONLYの「カイジ・ワード」の魅力であろうか?

カイジは単なるギャンブル漫画ではない

多額の借金返済のための裏切り。そして、協力。
闘争社会で揺れ動くカイジの心。

時には、哲学まで飛び出す。

全編通してカイジは汚いギャンブルはしない。
むしろ負けていく。

そして、帝愛グループとの対峙。

その昔「ミナミの帝王」という漫画があったが、
そんな恰好いいものではない。

カイジは極普通の人間味あふれる24歳のただの債務者なのである。

極道でもない。半グレでもない。

アニメOPは、あの「ブルーハーツ」の「未来は俺らの手の中」で、
カイジの声優をこなしている、俳優「荻原聖人」がカバーしている。

青春賛歌をEDは「白竜」で、
演歌を、このバランスをみても制作会社マッドハウス色が光る。

普通の24歳の青年が賭博という一種の麻薬的事象
(世間ではギャンブル依存症という病気があるらしいが、まぁそれはおいといて)
に、はまりこんで行く様が描かれている。

この話は、なにも一辺倒にスーパーギャンブラーが、
勝ち上がっていく話ではない。

このカイジ以降、半グレたちの物語「闇金ウシジマくん」や、
「新宿スワン」などのフォロワーを生み出していったのは、言うまでもないだろう。


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする