「笑ゥせぇるすまん」の知らざれる雑学

笑うセールスマン BAR

「笑ゥせぇるすまん」という漫画がある。

1989年に「ギミア・ぶれいく」という
「大橋巨泉」司会の番組の挿入という形でアニメが始まった。

登場人物「喪黒福造」は、その巨泉がモデルだと言われているが、
後に、その通りだと作者「藤子不二雄A」が
「その男、喪黒福造」で明かしている。

10分程度のアニメだった。
所謂、ショート、ショートで一連の星進一や
筒井康隆(「農協 月へ行く」等の初期作品)に似て、
ブラックユーモアに満ちた作品だ。

アニメでは喪黒福造という笑うセールスマンが、
毎回でてきて、まるで喜劇王チャーリー・チャップリンのように、
ひょこひょこ歩いて去っていく。

本筋はダークな展開なのだが、その、ひょこひょこ歩きが憎めない。

また、喪黒の顔は表情ひとつ変えず口だけが動く。
大黒様のようなその輪郭は、まるで仮面のようだ。

お多福パズルが失敗したような顔である。

その辺は、スピンオフ作品「喪黒福次郎の仕事」
の福造の弟として登場する福次郎の顔で増々顕著だ。
(福次郎については執筆中)

笑ゥせぇるすまんのディテール

笑うセールスマン タイトル

さて、このアニメ、タイトル・バックが冴えている
「笑ゥせぇるすまん」という「カタカナ」「ひらがな」反転表記も手伝ってか、
JAZZのジングルに合わせ、声優:大平透が笑っている様は、
なにか60年代を思わせた。

大平透といえば往年の「スーパーマン」
そして「シンプソンズ」などアメコミの声優さんである。

60年代といえばプレイガール、ゲバゲバ90分などの時代だ。
なにかエロティックでハレンチな印象を与える

本編はそこまでの描写はないが、原作は相当ブラックだったらしい。
大人の漫画という感じだ。
当時の中高生にも人気があった。

そして本編。
今度はピーター・セラーズ主演、
「ピンクパンサー」のようなSEが流れる。

少し暗めのイメージだが、
登場人物がまたそれにギャグマンガ感を与えている

頼母(タノモ)さんなら頼もしい人。
妻成(ツマナリ)さんなら結婚したくて、しょうがない娘。

それぞれのプロローグになるようなネーミングで、
そこは藤子 F 不二雄「ドラえもん」出木杉(デキスギ)くんのような、
藤子ワールドが展開している。

笑ゥせぇるすまんの落ちは、ほぼアンハッピー

笑うセールスマン ドーン

最後に喪黒福造が、なにがしかの言葉を述べて終わりとしている。

この漫画、一筋縄ではいかないのが、
毎回登場する喪黒のお客さんだ。

「47階からの眺め」で憂木守(ウキマモル)は、一目である女に惚れてしまう。
その執着心たるや凄まじい。

短編なので尺の問題もあるだろうが、物凄く一目惚れしてしまう。

また「チ漢さん」の冬木花衛(フユキハナエ)
という厳格で潔癖な老人は、ついには、
本物の痴漢(つまりプロ)になって他の痴漢に指導している。

コミカルな登場人物とあいまって、
また、大平透さん演じる喪黒の黒い笑いが、さえる
滑稽である。

筆者は、ここであるCMを思い出した。
レッドブルのCMだ。
アメコミ4コマ漫画的CMは落ちがブラックだ。

「笑ゥせぇるすまん」も短編だけに重くはない
アニメはかなりの時期3部に分け放送されていた。

この喪黒福造というブラックヒーローは、
(ヒーローと言っていいのか分からないが)
CMにも起用される程、人気者となった。

さて、現実では決して会いたくない、
笑うセールスマン「喪黒福造」は今日もどこかで、
セールスをしているのだろうか・・・?


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする