喪黒福造と弟・喪黒福次郎ではどちらが仕事が出来るのか!?

「笑ゥせぇるすまん」藤子不二雄A著の喪黒福造には弟がいる。

それが「喪黒福次郎」である。

福造と違って「微笑むせぇるすまん」とでも言うべきか?
「喪黒福次郎の仕事」という単行本がでている。

福笑いのお多福のような顔をしており、
前髪も1本チョロッと巻いている。

背広の背中には「福」の字が書いてあり、
なんとも憎めないキャラクターである。

この福次郎、兄・福造同様「バーン!」や「ドダーン!」など、
人の心を操る技を持っているのだが、時として失敗に終わるときもある。

冒頭「わたしは、兄と違って人助けをしています」と語りだす福次郎だが、
未遂になることも、しばしば。

今回はその2話分を紹介しよう。

エピソード「一本気もほどほどに」は、
会社員「一本木 正志」(39歳)会社員の話だ。

まがったことが、大嫌いな一本木は、
電車内の携帯電話を注意するという固物男。

電車の中で福次郎と遭遇する。

ふと、あることからプラットホームで、
不良女子高生と一悶着起こしてしまう一本木。

だが、不良グループの「キーコ」はその一本気なところを気に入ってしまう。
意気投合し居酒屋で呑みにいくほど親密になる。

しかし不良グループの仲間は、
会社にまで来て「キーコ」から手をひいてくれと頼みにくる。

キーコは本気で一本木に惚れてしまったのだ。
そこで、福次郎が「ドダーン!!」と気合いをいれる。

すると2人の凄まじい罵り合いが始まるのだ。

「酔ったあたいをホテルに連れ込む気だろう!」とやりだすと、
「誰が君みたいなズべ公と!」と喧嘩がはじまってしまう。

福次郎は「少しクスリが、効きすぎたかな・・・」と反省する。
こと、恋愛に関して福次郎は苦手らしい。

結局のところ、この2人穏便には済まなかったようだ。

「喪黒福次郎」の時々、垣間見えるマヌケぶり

喪黒福次郎

エポソード「旅の終わり・・・」坊谷良彦(36歳)デザイナーのお話。

良彦は不倫相手の「キミちゃん」と空の旅にでかける。

飛行機で同行する福次郎は、その一部始終を観察していた。

袖振り合うも多少の縁と、
福次郎と良彦はホテルのバーで呑みだす。

身の上話を訊いた福次郎は2人の不倫を応援しだす。
「ゴルフも一緒にどうか?」と福次郎は誘われる。

わがままな「キミちゃん」はゴルフが上手ではない。
へそを曲げてしまったキミちゃんは、
酔った勢いでホテルに別の男を連れ込んできてしまう。

ここで福次郎が「ズーン!!」
(「笑ゥせぇるすまん」の福造のように固定は、されていない)

そう、今回は「ズーン!!」なのだ。

福次郎の「ズーン!!」により、男らしさを爆発させた良彦は、
めでたくキミちゃんとよりを取り戻すのだが・・・。

その頃、キャリアウーマンで良彦より5歳年上の、
恐~い、かみさんがそのホテルに訪ねてきていた。

福次郎は、ただただ「タラ~」と冷汗を流すのみであった。

このように「喪黒福次郎」の仕事は必ずしも完璧ではない。
兄と違って、少しマヌケなところもあるようだ。

それにより、福次郎の仕事ぶりを通して、
人間、万事塞翁が馬の人生の機微が語られているように筆者は感じた。

くれぐれも福次郎の仕事っぷりは、
信用しない方が、いいのかも知れない。


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