月詠と銀時は恋愛御法度の銀魂世界に花を添えている

銀魂という漫画は週刊少年ジャンプに連載されていながら、
月詠という吉原遊女を擁し、連載当初から風俗だのホストだのオカマだの、
青年誌向けの様なネタばかりである。

筆者の私には、小学生も読むのにPTAから苦情なんか来ないのか・・などと危惧していた。

しかし、これは、大人が充分ハマれる面白い漫画だ。
いや面白すぎる・・・と、驚嘆の念を抱いている漫画。

ONE&ONLYのお気に入りになったものだ。

月詠というキャラクター

筆者は吉原の花魁「月詠」(つくよ)の大ファンだ。

初回登場は「吉原炎上篇」

銀魂世界の遊郭街吉原は深く地下世界にあり、
天井にはシェルターのように空の見えない(太陽も月も見えない常夜の世界)社会だった。

そこには、吉原の治安維持の一手を担う遊女だけで結成された自警団百華がおり、
その頭領が「月詠」である。

愛称ツッキー。

顔には幼い頃、女としての人生を捨てる為、
自ら顔に傷をつくり左目の周りには、いまだに縫い傷が残っている。

簪をさし、着物の下には網タイツとブーツという井手達で百華のものたちには、
「頭(かしら)」と呼ばれている。

長い煙管を咥え、花魁特有の郭言葉を使い「わっち」「ありんす」などを使って、
セリフをまわしていくので、年配の方ならジョージ秋山の「浮遊雲」でも有名。

時代劇好きのお歴々ならご存知であろう。

「浮遊雲」は、とある大学の試験問題にもなった。

マンガ大国日本であるなら、
冒頭筆者が危惧していたPTA云々などは、
最早ナンセンスなのかもしれない。

登場以来、女性キャラクターの中では人気が高い。

「人気当票篇」では連載開始当初からいる、
「お妙」「猿飛あやめ」より上位になったことで、

「何?あの女、フックだらけで固物キャラなのに、何で私たちより上位なの、きぃぃぃぃ」

などと、揶揄されてしまうという経緯もある。

月詠と銀時の関係

死神大夫の異名をもち、自警団でもある為、
普段あまり客はとらない。

一度、銀時を客として、もてなしたが、
あまりの酒癖の悪さにどうにもならなかった。

しかし、私は、そんな酒乱の「月詠」が愛おしく思えてくる。

「愛染香篇」は、そんな恋愛御法度の銀魂世界のアンビバレンツが心地いい長編だ。
(銀魂は3回以上続くと長編扱いになり、何々篇としてカテゴライズされているらしい)

吉原に蔓延した、その煙をちょっとでも吸ったが最後。

初めてみたもの(人)を好きになってしまう愛染香という媚薬のおかげで、
次々と吉原は、節操も興もない色情魔の徘徊する堕落した下世話な世界に、
銀時の仲間たちを巻き込んだ。

(近藤→お妙 九兵衛→お妙の一方通行というのが普段の基本設定)
(お妙は近藤のストーカーと化し、九兵衛は、男根そのものに惚れてしまう。近藤はアナル大好き男色魔)

いわば、異常性欲、青少年健全育成条例も無視の禁断の失楽園と化す。

そして、これを仕組んだ月詠の親友遊女「蛍」は、
愛断香という、今度は逆にその想い人を嫌いになってしまう魔薬(麻薬ではないよ)で、
人々を地獄へつき落とすという計略を目論んだ。

自分も自害して、吉原に復讐をするという骨子で話をおわらせる段となる。

中盤、愛断香で目が覚めたかのようにみえた銀時、近藤。

男色家同志として一緒の布団で、たそがれる中落ちをふまえ、
なぜか不屈のアイデンティティーで、正気に戻る万事屋一行。

そして「月詠」は「蛍」擁する愛染妙王教団を壊滅させるという話。

銀魂史上、最もお下劣あまりの放送禁止ネタ
(貞操帯装着男色家どもは鎖でつながれ、
銀時のあれを着物の上から咥えてぶらさがる蛍の図)

結果、銀さんは、お婆さんから少女、果てはネットの2次元アイドル。

「世の中の女は全部おれのもんだー!!」と、
愚の骨頂とも言える、現代版好色一代男=銀魂的には性欲大魔王になる。
(第四の壁を破るというシェークスピア演劇論参照)

本編はアニメ化カット。

思うに、「月詠」も「蛍」も未成年設定だし、
お妙も未成年のキャバ嬢なんだから、リアルに考えれば、
笑えるような、笑えないような・・漫画なのだからいいのであるが・・・。

銀魂TVスタッフなら、後日そこはサラっとやってくれそうなもんだ。

話の肝は、そこではない。

銀時「月詠」が協力して結果「蛍」を救済する。
(おれのハニーどもを守る!)

月詠は銀時をダーリン呼ばわり。

掟破りだが、二人のそこはかとない恋慕の情を、
おっさん臭むきだしにして協力する。

露骨にイチャつき、乙女チックという支離滅裂な戦闘シーンで幕を閉じるところだ。
(筆者の稚拙な表現では、これが限界である)

筆者の愛してやまないのは、
銀魂世界に流れる一連の登場人物間の乙女チック恋愛路線。

且つ、武士道精神をかたどった仲間意識。

つかず離れずの愛憎劇。(愛99%憎1%)

そして、たまにストレートに不器用にイチャつく誰かと誰か。なのである。

こっぱずかしくも、爽やかなサラサラ&サバサバ感である。

「月詠」は「蛍」に恋愛を花に例え儚く散るが、
「何度でも再び咲き誇るのじゃ、それが恋愛とう花でありんす」と説く。

このうえなく素敵なのは、

ラストーシーン、手酌で酒をのむ銀時。
「もう惚れた、はれた、だのうんざりだ。どっかのバカが、まき散らす煙で充分だ・・・」と、漏らす。

「月詠」は、わざと煙管の煙を銀時に浴びせ、
「たまにお前様の隣で毒煙をまき散らせるなら、それで幸せでありんす」とからかい、
最後に、ニッコリ笑みを浮かべるのである。

その顔は、一瞬、これ日本のKAWAII文化でも秀逸の笑顔じゃね?
というくらい可愛い。

ラブライブの正統派カ・ワ・イ・イふぁんに怒られそうだが。

筆者は、そこで胸キュンである。
Y.M.O.「君に胸キュンである」※要youtube検索

今回は筆者が、どれだけ「月詠」つっきーのファンかという事を書きたかっただけなので、
せいぜい「人気投票篇」でも読んでほしい。

また繰り返し「愛染香篇」を読んで頂けたら、幸いである。

あのクール気取りの月詠姉が、デレデレなのだから。


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コメント

  1. ああああ より:

    確かにと共感する部分がほとんどだったのですが、いくつ書きになる点があったためコメントさせていただきます。
    ①月詠は遊女ではない
    月詠は遊女見習いの子供(禿と呼ばれる。禿は絶対に客を取らない)の時に顔に傷をつけて自身の商品価値を無くし、それ以降は修行して自警団をやっていたので月詠は遊女ではありません。なので普段はあまり、ではなく今も昔も一切客を取っていません

    ②蛍と月詠は親友ではない
    2人は年が近い同期という関係性です。どちらかというと幼なじみに近いでしょう

    ③愛染香は復讐の話ではない
    あの話において蛍は街に復讐をようとしたのではなく、自暴自棄になった結果暴走し、騒ぎを一つ起こしてから自殺しようとしただけです。
    自ら愛断香を用意し、自ら起こした騒ぎだがそもそも最後は全てをもとに戻して終わらせようといたことから、吉原をダメにしようと思っていたわけではないと言えます。